アジア・ダブルリード協会(ADRA)は、アジアにおけるダブルリード楽器奏者のために新しく新設された機関です。今年度、2011年には、ADRAが発足して最初のカンファレンスが、8月16日から19日まで、バンコク近郊にあるマヒドン大学音楽学部の主催で行われます。
4日間にわたるこのイベントでは、著名なダブルリード楽器奏者によるコンサート、マスタークラス、プレゼンテーション、各楽器メーカーによるエキジビション、そして参加者全員によるアンサンブルが予定されています。学生の皆さんにも演奏していただくための特設会場も用意されます。カンファレンス最終日の大アンサンブルの演奏には、皆様ぜひそろってご参加ください。カンファレンスの一環として、タイでのクラシック音楽の発展に寄与しているタイランド・フィルハーモニー管弦楽団の演奏も予定されています。
カンファレンス期間中には、オーボエとバスーン奏者のためのコンクールも行われます。入賞者には賞金と、タイランド・フィルハーモニー管弦楽団と協奏曲を協演する機会が授与されます。オーボエとバスーンそれぞれの部門の優勝者には、カンファレンス最終日における演奏会で、演奏者がレパートリーリストの中から選んだ作品を1曲オーケストラと共演していただきます。また、コンクール参加者のうち上位15人には、奨学金としてカンファレンス参加のための旅費の一部が支給されます。
アジア地域における歴史文化遺産の紹介と振興も、このカンファレンスの重要な目的のひとつとなっており、演奏と研究のため、この分野における著名な演奏家の方々が招かれ、ダブルリードの伝統民族楽器の数々が披露されます。
マヒドン大学音楽学部は、東南アジア地域における初の高等音楽教育機関であり、その一流の設備と暖かく快適な雰囲気により、カンファレンス開催に最適な環境が整っています。大学の所在地であるサラヤはバンコクの西方、バンコク都とナコーンパトム県との境に位置し、賑わいのある大学町となっています。
このカンファレンスは、ダブルリード楽器の教師や演奏家として活躍されている方々、学生の皆様、ファン・愛好家の皆様すべてを対象としています。マヒドン大学音楽学部とアジア・ダブルリード協会は、皆様のこの魅力あふれるイベントへのご参加を心より歓迎いたします。